gdr_a01 2009/11/23 (Mon)

 冬の日の火葬場で、燃え上がる炎と私の命が、降りしきる雪を溶かし押し上げていた。
 死への憧憬など持ち合わせていなかった。だが、焼かれていく骸は、私の短い生涯で一番の輝きを放ち、美しさというものを今更ながらに教唆する。
 これが死か、と私の口が崩れてしまう前に呟いた。
 目も耳も口もない、たましいと呼ぶべきものへ昇華する寸前の行いだった。私は安堵していた。
 こうやって人は死ぬのだ。このように眠るのだ。
 生きていた頃の私の行いに、恥じるべきことは然程なく、罵るべきこともなかったが、誇るべきこともまた、なかった。
 炎に焼かれ、骨が崩れ落ちていく。私の誇るべき死と、美しい死をつくりあげている。
 生まれ、生きて、納まるべき場所に納まるのだと知った。
 火の粉の散る音が遠く離れていく。私の耳が、私のたましいの一部となる。
 誇るべき死を鮮やかに覚えていたくて、視界がかすれる前に、私は目を閉じた。

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まるでエンジンがかからないので
勢いづけにネットの海に放すんだ…
投稿するときはきちんと注意書きを書こうと思う チートでご都合主義ですよって
(このご都合主義の説明があほな量になりそう)

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